補完食は少しはじめましたでしょうか?楽しんでますか?ぐちゃぐちゃ?汚れる?

トラブルがあることは育児の醍醐味です。

何年も前ですが、我が子のはじめての離乳食は、大泣きでした。

 

今の時期はまだなめらかなものが中心ですが、海外ではBaby Led Weaning と言って赤ちゃんに軟らかくしたスイートポテト、にんじん、アボカドなどを持たせ、手づかみ食べることも行われています。誤飲のリスクは上がりません。(YouTube検索で出てきます)

積極的な真似はお勧めしませんが、たまに手で持たせて自分で食べる楽しみを与えてもよいですね。赤ちゃんの力はひきださないと、もったいない。

お肉、魚、卵もすりつぶして徐々に与えましょう。キーワードは『鉄分』です。

 

6ヶ月になると胎盤経由の免疫も減り、感染症にかかりやすくなります。注意点が2つ。

 

1つ目は、麻疹(はしか)です。1歳でMR注射を接種するまで免疫がない状態です。時々ニュースで麻疹発生が報道されるくらい珍しいのですが、罹ると肺炎リスクが高く命に係わる場合もあります。日本では撲滅宣言されておりますが、海外からの持ち込みがあります。気を付けようがありませんが、海外帰りの発熱している人には近づかないことは必要です。

 

2つ目は抗生物質です。かぜ(ウイルス)に抗生物質は効果ありません。しかも感染症の9割程度はかぜ(ウイルス)です。抗生物質を飲んで細菌感染を予防できることはほとんどありません(念のための抗生物質、は無意味です)。

抗生物質は腸内細菌に影響してアレルギー、喘息、肥満等を増やす可能性があります。そして抗生物質の乱用により効かない細菌が増えてしまう懸念があるため、適正使用(必要な時のみ、適切なものを適切な期間使用する)は国の方針となっております。

そのために必要なことは、適切な診断です。2歳未満のかぜは小児科へ。

 

以上6ヶ月時のお話でした。育児は楽しんでこそ。疲れたら気分転換です。

 

ケン☆こどもクリニック

前に戻る

☆ 6ヶ月児のおはなし ☆