☆ 年長(5歳)児のおはなし ☆
これまで色々なことを経験し、色々できるようになって得意、不得意も見えてきたことでしょう。
ここでひとつ、整理してみましょう。
☆身体面
身体発育、何らかの持病についてはだいたい把握できていると思います。
疾患関連では、食物アレルギーで不要な除去はしていないか、漫然と同じ薬を飲んでいないか、のチェックをしましょう。
☆予防接種
母子手帳が全て埋まっているか確認しましょう。
☆発達面
発達障害はグレイゾーンを含めれば20%です。最近は気になる児はなるべく健診等でチェックする傾向がありますので何らかの支援が入っているケースもあると思います。その場合、お子さんが何ができて何ができづらいか(特性のことです)を考えて対処を続けてください。家でできるからよい、ではダメです。園という社会でできることが必要です。お子さんがちゃんとした大人になって社会に出るために、ある程度の平均能力まで身につけねばなりません。
☆情緒面
発達障害のこどもは知らないうちに傷ついていることもあります。発達障害でなくても受動的な気質のこどもも傷つきやすいです。褒めて伸ばすことも大事ですが、共感して支えになることがさらに大事です。お子さんの表情を見てください。家の中では常に笑顔が見られ、気持ちをはっきりと言える状態が望ましいです。家の中では自信満々、がキーワードです。
☆将来のこと
お子さんの夢は何でしょう?
お子さんのことでうまくいっていることは何でしょう?うまくいかないことは何でしょう?
お子さんの得意不得意、好き嫌い、物事を持続してできるか、現状の能力等を踏まえて将来設計をしましょう。とりあえず今必要な学習、で言えば、英語、読書とそろばんかな?(あくまでも個人的な見解です)今のうちに詰め込むのではなく、今のうちは基礎作りです。そうそう、遊びが一番大事であることは間違いありません。
そして想像力のあるこどもになるために、答えのない場面設定をしましょう。これは大人よりこどもの方が得意で、大人は安全性や希望的観測で枠にはめているケースが多いかもしれません。
◎こどものしあわせのために、おとなが気を付けたいいくつかのことを示します。
1.一貫した、肯定的なしつけを行いましょう(だめ、という言葉を制限しましょう)。
2.尊敬できる行動の見本を示し、自分が間違っているときは謝りましょう。
3.他の人の気持ちに敏感に反応したときは褒めましょう。
4.怒りのコントロールができるように促しましょう。
5.自立心、自己責任感を促しましょう。
6.こどものこころを信じましょう。
こどものしあわせを誰もが願っています。そのために必要なことは、
@ 適切な評価と適切な支援
A こども目線になること
と考えています。
☆ May every child be Happy ! ☆
ケン☆こどもクリニック