☆ 4ヶ月児のおはなし ☆
湿疹の管理はだいぶ慣れてきたでしょうか?つるつる維持は6ヶ月までは続けましょう。
4ヶ月健診で何か言われましたか?
この時期に身体的問題が新たに分かることは少なく、発達の遅れが気になることもほとんどありません。
体重増加が少なめと気になっている場合もあるでしょう。成長曲線カーブが下がっていることも時々あります。でも、赤ちゃんが元気なら大丈夫。
大人でもたくさん食べるのにがりがりでめっちゃ元気な人、時々いますよね。赤ちゃんも基本的に大人と一緒。
大丈夫かどうかの判断が、健診の役目です。
前回触れた気質の評価も可能な範囲でしています。てごわい赤ちゃんも、かわいいですよ。
今回は3回目の予防接種です。これでほぼ初期免疫はできました。お母さんからの胎盤経由の免疫もありますので、だいぶ安心な状態になりました。
胎盤由来の免疫は生後6ヶ月くらいでなくなってきます。その時期にまた触れます。
次回の5ヶ月ではそろそろ離乳食(補完食)を、という時期になります。その前にひとつ。
以前は食物アレルギー予防のためにアレルギー予防のミルクにしてみたり、お母さんの食物制限をしたり、アレルギーがでたら除去して待つ、ことなどを行っておりました。今もそう考えている方もいるようですが、医学は変化しています。
アレルギー予防ミルク、お母さんの食物制限は意味がありません。アレルギーが出たらその食物を除去するのではなく、食べられる少量を食べる。少量でも食べると腸でアレルギーから守る免疫ができ、食べられる量が増えていくことがわかってきています。ただ、その加減は難しく安易に行うと強いアレルギー症状を起こす可能性もあるので医師との相談が必要になります。
食物アレルギーの血液検査は確認のためにのみします。離乳食の前に検査をしたい、何となくわかりますが、血液検査の結果でアレルギーの有無は分かりません。まずは食べてみることです。
以上4ヶ月のお話でした。個人的には4ヶ月が一番かわいい時期、と思っております。
ケン☆こどもクリニック