☆ 3歳児のおはなし ☆

保育園に通園していないお子さんは、そろそろ入園の時期かと思います。早いものですね。

 

こどもの弱視(近視、遠視、乱視など)は3歳で2%と言われています。早期に発見して5歳までに治療に入れば治っていく可能性が高いです。3歳児健診でチェックを受けたかと思いますが、これから弱視が進む場合もあります。

 

食物アレルギーは何かありますか?不必要な除去はしていませんか?

血液検査で陽性だったから除去、は間違いです。その食べ物を食べて(他の原因なく)アレルギー症状が出たから除去、が正しいです。

診断の見直し、治療の見直しをしてみましょう。今のうちなら不必要に除去している食べ物も食べていくことができます。

 

発達面では発達障害児の場合、その傾向がはっきりしてきます。落ち着きがなかったり、みんなと一緒の行動ができづらかったり、話がかみあわなかったり。グレーゾーンも含めて20%です。

保健センター等でよくみてくれていますので、指摘された場合は発達の特徴は客観的にあると思います。ただそれが診断レベルか、グレーゾーンになるか、気質(性格)なのかは専門領域です。

発達の特徴がある場合、診断にならなくともお子さんの特徴ではあります。特徴のために今後学習がしづらかったり、集団生活が苦手になったり、友だちとの会話で誤解が生じたりしていく可能性があります。特徴に関しては、支援か教育かは問わず、お子さんが生きていきやすい方法を教えてあげた方がよいです。

発達障害の特性は変化していき、知能が伸びると普通にみえていくこともあります。ただ、特性は将来も残るため、生きづらさ、困り感につながります。家で大丈夫だからよい、ではなく、集団生活でも大丈夫、が必要です。

 

発達障害の支援の最重要ポイントはご両親の受け入れる勇気です。お子さんの将来のために、お子さんの困り感がなくなるように、考えていきたいですね。

 

そして皆さんに今考えておいていただきたいこと。

お子さんのことでうまくいっていることは何でしょう?うまくいかないことは何でしょう?

うまくいかないことには必ず答えがあります。お子さんはうまく表現できないだけで理由は必ずあります。こども目線を意識しながら、客観的な立場の人に相談してみるのがよいと考えます。

 

ケン☆こどもクリニック

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