☆ 2ヶ月児のおはなし ☆

赤ちゃんの予防接種がはじまりました。これから長い道のりですね。ぼちぼちでいきましょう。

ケン☆こどもクリニックでは今後予防接種の時に、その時に必要な医学面中心のお話をお渡し致します。ご参考になれば、と思います。

 

まずは受診のことから。

受診のタイミングがわからないかもしれません。

基本的に、赤ちゃんの体調で不安な時は受診でよいです。まず電話相談でもよいですよ。

鼻がつまる、便が出ない、ぶつぶつができた、などが多いです。これらの場合危険なことはほとんどありませんので、受診は急がなくてよいです。

38℃以上の発熱、何度も吐く、呼吸がくるしい、元気がぜんぜんない、などは3ヶ月未満の場合は要注意です。早めに受診を。

色々経験しているうちに、だんだん受診のタイミングがわかってきます。

 

赤ちゃんのお肌の具合はどうでしょう?産科でもらった保湿剤、つけていることと思います。

つけていても湿疹がでている場合、ときどきあります。これは赤ちゃんの時期の乳児脂ろう性湿疹の可能性が高いです。湿疹が強いとかゆいです。機嫌も悪くなるし、眠りも浅いかもしれません。

湿疹の程度により保湿剤、ステロイド剤を塗り分けます。ステロイド剤は適切な使用法をすれば物凄く有用です。使い惜しみも、使い過ぎも要注意。塗り薬を使ってなるべくつるつるお肌を保つことが必要です。かゆみのない生活をおくることも目的の一つですが、さらに大きな目的があります。

食物アレルギーの予防になります。

食物アレルギーは荒れた皮膚に食物がつくことで進みます。赤ちゃんの周りでは食べないから大丈夫、ではありません。寝室にも食物の微粒子があることがわかっています。

皮膚をきれいに保つことで食物アレルギーになりづらくなることは研究で分かってきています。

ご家族に食物アレルギーがある場合は、スキンケアにより気を付けた方がよいです。

 

百日咳という病気があります。そのワクチンは四種混合(次回の予防接種)に含まれています。

赤ちゃんが百日咳にかかるとせき、鼻水がひどいだけでなく(熱は出ません)、無呼吸になったり、脳症になったりする場合があり、命に係わることもあります(新型コロナより危険と思います)。

百日咳は主に大人や小学生以上のこどもがかかります。ですので赤ちゃんの周りの人は咳に対する管理を十分お願いします。町中の買い物、散歩程度で感染することはまずありません。

 

今は昼と夜の区別ができ始める時期です。日中はまったり遊びタイムを楽しんで、夜は目が覚めてしまっても自然に眠るのを待ちましょう。

以上生後2ヶ月のお話でした。

まだまだリズムがつかめないかもしれませんが、誰かに頼りながら、ぼちぼちいきましょう。

ケン☆こどもクリニック

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