☆ 1か月児のおはなし ☆

赤ちゃんのご誕生、おめでとうございます。この1カ月、初産の方も経産の方もたいへんだったと思います。まだまだ先は長いですが、ひとまず『お疲れ様』でした。

赤ちゃんの評価を得られる今日の健診、どきどきされていたことと思います。

 

赤ちゃんに大きな問題はない?ちゃんと育ってる?大丈夫かなあ?

 

実際のところ、新たに大きな問題が見つかることはほとんどありません。何か問題があるとしたら出生後数日の入院中にだいたいわかりますので、今日の健診の主な目的は、

体重が順調か?

湿疹ができているか?

になります。どちらも通過点の状況判断であり、ちゃんと育っている、ことがほとんどです。

どちらかというと、気になるのはお母さんの方です。家では赤ちゃんの心配をしつつ自分の体のメンテナンスをしなければならず、色々な手続きや日常生活に追われ、眠れないし疲れちゃうし、、、。

島田市ではネウボラシステムがあって各家庭に担当保健師が一人決まっていますよね。何か気になることがあればそちらにご相談されてもよいし、当院のLINE相談システムを利用されてもよいし、使えるものは使っちゃえ!という気でいてください。育児を自分だけで何とかしようなんて、無理にもほどがあります。

『まじめな方はちょっと適当に、もともと適当な方もそのまま適当に。』

赤ちゃんは意外とたくましく育ちます。誰かいないと生きられないくらい弱い、確かにそうなんですが、人の助けを借りる天才でもあり、つい助けてしまう。うまいこと辻褄があうものです。

そして、赤ちゃんとちょっと対等目線で会話することも楽しいと思います。何事もバランスです。

 

鼻づまり、ぜいぜいする、うなる、あまりねない、便がでない、ぴくぴくする、はきやすい、げっぷがでない、しゃっくりが多い、くしゃみをする、せきをする。

これらは1カ月健診で多い質問です。

赤ちゃんは授乳後胃から少し逆流したりのどや鼻にのんだものがたまったりするため、ゼイゼイしたり、もともと狭い鼻がつまったりします。空気を飲むため吐きやすくなりおなかが苦しくてうなります。鼻やのどは敏感でくしゃみやせきは時々でるし、おなかが張るとしゃっくりの原因になります。神経反射のためにぴくぴくしますし、1日のリズムがまだできていないためあまり寝ないように感じます。げっぷがでづらいタイプの場合はおならで出ればいいし、便が出づらいタイプの場合は綿棒刺激をしてあげてよいです。げっぷ、便問題は赤ちゃんの通過点です。

小論文的な解答を作ってみました。一言で言えば『赤ちゃんだから』です。安心してくださいね。

 

ケン☆こどもクリニック

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