☆ 1歳児のおはなし ☆

1歳を迎えました。これからどんどん自分を出すようになってきます。

補完食は順調でしょうか?色々なものを食べるようになっていますか?

再三のことですが、キーワードは『鉄分』。白いものより赤いものです。

本日MRワクチンを接種したと思います。これは物凄く大事なワクチンです。

M(麻疹、はしか)、R(風疹)です。

麻疹は日本では撲滅宣言が出されていますが、海外からの持ち込みで少数発生します。

一生の間に2回MRワクチンを接種すればほぼ免疫ができます。みんながそうしていると、麻疹ウイルスが海外から持ち込まれてもウイルスの行き場がなく発症する人がでない可能性が高いです。逆に免疫のない人(ワクチン接種のない世代やワクチンを接種しない人)がいると簡単に麻疹はうつります。空気感染だからです。麻疹は肺炎になりやすいし、死亡する可能性もあります。

麻疹をなくすためにとっても大事なワクチン、そして自分を守るためにもとっても大事なワクチン。またひとつ体が強くなりました。

風疹は妊婦さんが罹ると胎児に影響する可能性があるので問題のウイルスです。こちらも風疹ウイルスの行き場をなくすために、皆でワンチームになっていく必要がありますね。

お子さんが保育園に通園している場合もあるかと思います。

保育園にいくと、かぜをひきまくります。その時流行しているものはほぼ罹り、普段は鼻かぜとともに生きる、ようなものです。

鼻かぜは仕方ありません。合併症の中耳炎にならなければよい、というスタンスです。とにかく鼻を吸ってあげることです。

保育園にいくと他のこどもや大人と接する機会が得られるためこどもの社会性にとってはとてもよいです。保育士さんたちも懸命にこどものことを考えてくれています。でも親から離れる、ということでもあり、一人では不安に感じるこどもも多いです。やっぱり、おうち、なんです。

お子さんが保育園で頑張っている、という意識で家では物凄く甘えさせてくださいね。

お子さんが通園しない場合も、なるべく他のこどもと触れ合う機会を作りましょう。自然、動物、植物などの本物に触れることも有用です。五感を全部使い、世界が広いんだ、と体感できるよう慣れていきましょう。

こどもの弱視(近視、遠視、乱視など)は3歳で2%と言われています。早期発見して5歳までに治療に入れば治っていく可能性が高いです。1.6歳児健診、3歳児健診などでも目はみますが、うまく検査できない場合もあります。簡易検査を用いて弱視を検出することが可能になっております。当院でも1.6歳の予防接種の時に、当院に時間があれば検査しています。

以上1歳のおはなしでした。

今日はとってもつらい予防接種でしたので、最大限甘えさせてくださいね。

ケン☆こどもクリニック

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