☆ 10ヶ月児のおはなし ☆

いろいろなことが出来はじめ、日々楽しく過ごしていることと思います。

 

今日は10ヶ月健診でした。何か言われましたか?

10ヶ月健診のポイントは運動、精神面の発達のチェックです。

 

体が柔らかかったり、スロースターターだったり、はいはいをしないタイプのお子さんだったりすると運動発達は遅れ気味になります。遅れが気になる場合は1歳で再度チェックします。

精神面は健診はだいたいパスしますが、発達傾向で気になる場合があります。

落ち着きがなかったり、ひなるように泣いたり、人懐っこ過ぎたり、おとなし過ぎたり。

発達と気質(性格)は重なる面も大きく、成長とともに変化するため現時点では見極めは困難です。

 

発達障害ということばは聞いたことがあるかと思います。発達障害の中には自閉症(広汎性発達障害)、注意欠陥多動障害等があり、診断レベルではこどもの1割、グレイゾーンを含めれば2割程度です。23歳から集団生活等で傾向がはっきりしてきますが、振り返ると0歳でもその前兆は見られることがままあります。

 

お子さんの気質、行動パターンは何となく見えてきていると思います。今のところはお子さんの様子をしっかりと見つめ、たまに客観的に評価できればよいな、と思います。

発達障害がある場合は早期に対応することがこどもの将来にとってとても大事です。そして発達障害がある場合は、発達障害と認識し、受け入れる勇気が必要になります。

 

補完食は順調にすすんでいるでしょうか?

お子さんが家族と一緒に楽しく食べることができれば順調です。

量や品目、回数はゆっくりのこどももいますので、まずは、楽しく食べる、ことから。

歯が生えていない場合は離乳食の中期で止めておいてください。歯待ち、というそうです。

 

肉や魚、卵はしっかり食べていますか?キーワードは『鉄分』でしたね。

1回の食事での推奨量は、肉や魚なら15g、卵なら1/2個です。

鉄分が足りないサインとして、顔色が白くなれば鉄欠乏性貧血で明らかですが、そこまでなるケースは少ないです。ですので、みんなが鉄分を意識する必要があります。

母乳を続けている場合、鉄欠乏によりなり易いです。

 

今まで何らかの食べ物をたべてアレルギーがでたことはありましたか?

こどもがじんましんを出すケースは多いです。じんましん=食べ物のアレルギー、と考えがちですが、じんましんの原因は体調不良が多いです。アレルギーかどうかは詳細な状況分析が必要なんです。

 

アレルギーと思って怖くて食べるのを止めてしまっていませんか?怖くて止めるのは気持ちはよ〜くわかりますが、危険です。一度医師に相談しましょう。

アレルギーが今あっても多くは将来食べられるようになります。早めに対処するほど治りやすいと考えられています。

 

この時期は色々と興味が広がり、何でも口にいれたりしますので事故が起こりやすいです。

誤飲(タバコ、ピーナッツ、お金、ボタン電池など)は、手の届くところに置かないようにしましょう。

ピーナッツは窒息、肺炎、お金は食道を傷つける、ボタン電池は腸に穴が開く、などにつながります。タバコはすぐに吐かせれば本当は大丈夫なことが多いです。

転落、転ぶことは日常茶飯事。高いところには登れないように気を付けましょう。

お風呂でおぼれてしまうケースもあります。残り湯は必ず捨てましょう。

 

とにかく目が離せなくなってきます。かわいくて目を離すなんてできません、なんてのろけてみるのもいいかもしれませんね。

 

ケン☆こどもクリニック

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