色々な不安や葛藤、情報の取捨選択を超えて接種予約にたどりついた皆さん、さぞ悩まれたことでしょう。新型コロナに罹った時のリスク、ワクチンのリスク、社会環境的なこと、個人的な環境のこと、個人的な気持ちのこと、などなどいろいろな面で考えたことと思います。

お子さんとお話はできましたでしょうか?年齢的に難しい場合も多いですし、悩むこと(副反応や効果のバランスなど)の難易度が高いので結局ご両親の判断になってしまうかもしれませんが、本人も最終的に注射する!と思えるまでお話くださいね。

 

 接種するに辺り一番重要なことは、

接種すると決めたこと

です。自分の決断に責任を取れてはじめて決断になると思います。悔いのない決断になると良いと思います。

可能であればお子さんの気持ち、理解も含めた決断が望ましいですが、年齢的に難しい場合も多いと思います。

 今回の接種は、

努力義務のない接種

ですので決断はより難しかったかもしれません。何しろ国も学会もお勧めをすることはせず、自身で最終的に決めましょう、ということです。一見責任放棄のように見えますが、最近までの子宮頸がんワクチンと同様接種すると決めれば接種できる、という権利を付与している状態です。どちらでもよい、というのはかえって楽なことかもしれませんね。健康被害が生じた場合も、任意接種では得られない予防接種法に基づく救済が得られるのですから十分です。接種する方にとってもよいし、接種しない方にとっても接種するよう努力しなくてよい。どちらも正解になり自分で決められるのです。

 努力義務のある定期接種に関しては我々医療者も積極的にお勧めします。医学的にも効果も安全性も十分確保されていますので。今回の新型コロナワクチンが努力義務のない接種だからといって、他の定期接種もどちらでもよい、とはしないでくださいね。他の定期接種は個人防衛と社会防衛の両面から必須なものなんです。

 脱線はさておき、不安を持ったまま接種をすることはしないでくださいね。接種する時にご家族の意思(年齢的に可能なら本人も)を確認します。ぬぐい切れない不安がある場合は接種しないこともあり得ます。

 

 私自身に5〜11歳の子どもがあれば、接種します。これは参考までに。

 
こどもとともに生きていく、自分で決められる大人になるように支援していく ことの一場面として今回の苦悩は役立つはずです。

 大人も完璧ではありません、こどもと一緒に悩みましょう。

 みんなで一緒にしあわせになりましょう!

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☆新型コロナワクチン5〜11歳を予約された方へ☆