てんかん

 てんかん、って難しそうなことばですよね。色々な偉人さんがてんかんだった、そんな話は時々耳にします。

 てんかん、とごっちゃになるのが痙攣(けいれん)です。けいれんは、せきやくしゃみと同じで症状のようなものです。てんかんは、インフルエンザとか、急性虫垂炎とか、椎間板ヘルニアとかと同じく病気の名前です。

 ここまでが基本。これだけ知っているだけでも十分かもしれません。

 てんかん、という病気にはたくさんの種類があります。でも、細かくてよくわからなくなってしまうので、てんかん、とまとめてお医者さんから言われることが多いです。

 さらに、けいれんにも色々種類があります。けいれんといえば、泡をふいてたおれる、きっとそういうイメージですよね。でも、手がぴくぴくするだけのもの、顔がゆがむだけのもの、ぼーっとするだけのもの、おどりをおどっているようなもの、変な動きをくりかえすもの、などたくさんあるのです。

 てんかん、の定義は、脳の異常な活動によって発作性にけいれんをくりかえす病気です。異常な活動って?それをみるために脳波をとります。CTでは脳の活動はわかりませんよ。

 平たく言えば、何の前ぶれもなくけいれんが起こってしまうのです。いつどこでもなく自分の体がいうことを聞かなくなるのって、困っちゃいますよね。ここでお薬の登場です。

 なおりやすいものもなおりづらいものもあって、とても複雑です。でも、合うお薬をみつけてけいれん発作がおこらないようにすることは結構可能です。中にはどうしてもおさまらない場合もありますけれど、そういうことは少ないです。

 おくすりの力をかりて、安心した生活が送れるように頑張ってみませんか?

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