食物アレルギー

 食物アレルギー、って話題ですよね。

 買ってきた食品に書いてある原材料を省令でしっかり書かなくてはいけないとなってからさらに品目が増えました。
 卵、乳、小麦、ピーナッツ、ソバに加え、えび、かにも表示義務になりました。

 何で?それだけ食物アレルギーが大事だとみんながわかってきたからです。

 せっかくおいしい食べ物を食べてもじんましんが出てしまう、私も青魚でじんましんがでます。といっても小さいときの話。食物アレルギーは大人になると良くなることが多いのできっと大丈夫だとは思うのですが、試す機会がなくて未だ、食べれない、状態です。ちなみに、青魚や果物、野菜などではアレルギーではなく食物成分によってアレルギーのような症状が出る状態もあります(仮性アレルゲン)。

 食物アレルギーがある、とは、特定の食べ物を食べると数時間以内にじんましんや咳、くしゃみ、鼻水、目がかゆい、下痢、おなかがいたい、などの症状がでることをいいます。中には意識を失ってしまうものもあってたいへん。命を落としてしまう場合もあります。有名なのが、ソバ。でもピーナッツもそうなのですよ。
 上の7品目のうちはじめの3つは頻度が多いもの、あとの4つは症状が強いものなんです。

 何かを食べて、さっきあげたような症状がでるようだったら要注意。血液検査などで確認したほうが良いです。検査で強く陽性であればアレルギー間違いないですが、弱く陽性だったり、陰性だったりすることもあります。その場合は、少量食べてみて本当にアレルギーがあるか判断する必要があります。院内で食べてみる負荷試験、というものもあります。当院でもたまにやっています。

 食物アレルギーの原因は、あれた皮膚に食物が付着することが原因であるとわかってきました。赤ちゃん時期にスキンケアで皮膚の状態をよい状態に維持しておかないと、食物アレルギーになっていく可能性があります。
 逆に食物を食べることは食物アレルギーをなおす効果があることも分かってきました。食物アレルギーがある食材でもアレルギー症状が起きない少量を摂取していくうちに食べられる量が増えてきます。以前はアレルギーがあれば除去して自然に治るの待つ治療が主体でしたが、今は危険のない量を相談しながら食べて治していく、そういう時代になってきました。
 食物アレルギーの治療はまだまだ変わっていく可能性があります。最先端の情報を随時提供していこうと思います。

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