おたふくかぜ

 おたふくかぜ、流行性耳下腺炎、ムンプス、いろいろな呼び名があります。耳の下がはれる、有名な病気です。

 潜伏期間はだいたい2-3週間。兄弟や園などの流行でよくもらってしまう病気です。
 感染経路は飛沫感染、つまり唾液などが飛んだりついたりして感染します。症状が出る前や、症状が治まってからも少し感染力はあるので、うつりやすいのです。
 耳の下や顎の下などがはれても1週間程度でよくなるのであまり心配ありませんが、問題なのは髄膜炎(頭にウイルスが入る)、精巣炎、膵炎などです。そして、いやなのが難聴(1/1000程度の確立でなる)です。難聴になったらとてもなおりづらいです。

 水ぼうそうやはしかは1回かかってしまえば二度かかることは極まれです。でも、おたふくの場合はときどきあります。おたふくでなくても耳の下の耳下腺がはれる病気はあるので、厳密に診断するためには血液検査が必要です。

 おたふくかぜにもワクチンはあります。ワクチンの有効率は80〜90%です。幼稚園や学校を休まないため、それと後遺症などを避けるためにワクチンを打つことをおすすめします。

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