日本脳炎は、蚊によってうつります。豚を媒介します。めったにない病気ですが、かかると重篤になり後遺症を残す可能性がありますし、西日本を中心に広くウイルスは確認されていますので大事なワクチンです。
接種は3歳以降にするのがよいとされています。また、蚊の出る時期、つまり夏の前に打ち始めればよいので、あわてる必要はありません。
日本脳炎ワクチンは、H21年度に以前のものと違ったタイプのワクチンが発売されました。以前のものは、副作用で脳炎がおこったため5年間中止となった経緯があります。新しいワクチンができるまで何年もかかってしまい、その間に公費の7歳6ヶ月までをこえてしまった方や、2回接種できても追加の1年後が7歳6ヶ月をこえてしまいできない方が多く多く発生いたしました。こういった方に対しては何らかの時限措置(受けられるようにするための方策)が国から提示されるものと思っております。
また、現在は以前のワクチンを1回でも打った方は新しいワクチンを打つことができません。(打ってもよいが保障はない、という状況です)このあたりも変更されていくことと思います。→H22年5月より過去に以前のワクチンを接種していても新しいワクチンは可能になりました。2期につきましてもH22年8月末に解禁になりました。
ただ、インフルエンザなどと違い、大きな流行のある病気ではありません。上記のようにウイルスは西日本を中心に広く検出されますが、患者の発生は年に数例見られる程度、ブタ飼育に関連のある場所で発生することが多いです。ただ、東南アジア、南アジアなどには多く、渡航者は注意すべきです。
日本脳炎ワクチンを接種したほうがよいか?という問いには、他の定期予防接種と同じで重要なので接種したほうがよい、とお答えします。来年度以降は、よいかわるいか、ということはさておき、新しいワクチンになったのだから接種しましょう、というようになると思います。しかし、副作用が出てくれば反対意見が増えてきます。
H28年2月、日本小児科学会より声明が出ました。現在は3歳での接種開始が標準的ですが、ハイリスクの地域では6ヶ月から開始が望ましい、との内容です。
当院もこれを受けて、静岡県がハイリスク地域にあたることから、6ヶ月からの接種を基本とすることにしました。ただ、ハイリスクといっても年間0−1名の発生ですので、多くはありません。3歳未満での発生をなんとしてもくいとめよう、という日本小児科学会の声明とみています。