☆抗生物質アンケート☆

 ウイルス性胃腸炎の場合、と設問がなっているため、抗生物質が処方されると安心する、のパーセントは減りました。ただ、細菌性でも全身状態がよければ抗生物質はなるべく使用しない、と厚生労働省は指針しています。
 病状説明なく出たら不安、はやはり一番多い比率です。病状説明が重要なことがわかります。
 必要ない、なぜ出る、という心強い答えは合わせて半数でした。
 胃腸炎には抗生物質が必要ない、というイメージは発熱のかぜより浸透していることがうかがわれました。

 診察→診断、のプロセスは肝です。医師の最大の仕事です。(医師の仕事は薬の処方、ではありません!)
 19%の方が不安、分かります。万が一のことがあったら、とこどものことを思う気持ちが伝わってきます。
 75%の方が不安はない、と答えていることは医師を信頼しているのだな、と思います。その信頼に応えるべく精進していきたいと思います。

抗生物質に関するアンケートの結果を報告します。あくまでも主観的ですが、コメントもしてみました。ご協力ありがとうございました。

(全22票)

(全14票)

(全16票)

(まとめ)
 当院の気道感染症の抗生物質の処方率は1〜2割くらいでしょうか。主に中耳炎の合併、副鼻腔炎、細菌感染の兆候のある気道感染に処方します。胃腸炎の抗生物質処方はほぼゼロです。乳児の尿路感染症、広範囲のとびひ、溶連菌感染症、マイコプラズマの疑いが強い場合には抗生剤を処方します。常に抗生物質が必要かを考慮しながらの診察です。一人一人に真剣な判断を心がけています。

(アンケート前置き文)
☆ウイルス性の病気のは抗生物質は効果がありません。厚生労働省も抗生物質の適正使用(不必要な使用は避ける)を勧めています。そこで、下記のアンケートを作りました。皆さまがどう思っているかを知りたいと思っておりますので、可能であればご協力お願いいたします。

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 かぜ=ウイルス感染症です。その前提ですと抗生物質は不要です。しかし、23%の方が抗生剤処方を安心すると答えています。気持ちはわかりますね。しかし、抗生物質はかぜの悪化の予防にはなりません。
 病状説明なく出たら不安、は一番妥当な答えかもしれません。きちんとした病状説明は必須です。その上で抗生物質の必要性の有無が出てきます。
 必要ない、なぜ出る、という心強い答えも合わせて41%です。
 総じてかぜには抗生物質は必要ない、という見方が優勢なことがわかります。