接種するかどうかについて今のところ
接種する 37.8%
接種しない 56.1%
という結果になりました。国立成育医療研究センターでは接種7割強、接種しない2割前後とはだいぶ違います。センターのアンケートは関東在住の方が半数以上だったことと関係するのでしょう。
最終的に決定する要素は順に、
家族で判断→学会、専門家の意見→本人の意見→かかりつけ医の意見
となっています。当院(私自身)としての意見はいずれ決めていくことになると思いますし、またその意見をもって市の意見交換にも出向きます。なるべく決定しやすいような形にしたいと考えています。まだ決めていません。
総理大臣質問は上位のものの妥当性を強く感じます。全体と個別をどうまとめていくか難しい判断になります。各項目に妥当性のある重みづけをして方針を決める、AIのような思考回路があれば国民の多くは納得するのではないでしょうか?
アンケート結果を見て接種するが予想以上に多いかな、と思いました。予想では20%程度でした。
世界の新型コロナ感染の世界の累計死亡率はずっと2%以上だったのが11/25に2%を切りました。現在の世界の死亡率は概算1.3-4%程度です。ワクチンや治療薬の進歩だけでなく、ウイルス的な要素もあるのかもしれません。変異が続くといってもスペイン風邪は4年で収束していますし新型コロナははじまりから2年経過しております。道のり半分まできている、と考えてもよいような気がします。
こどもがワクチン接種をしないとこども中心に感染が広まる現象は見られますが、感染対策をしっかりととっていれば限定的になるとデータが出ていますし、周囲の大人がワクチン接種をしっかりしていればよい時期に近づいているように感じます。
新型コロナに感染した後の川崎病様症状や味覚嗅覚障害など後遺症の懸念はあり、これはワクチン接種推奨に傾く要素ですが頻度との兼ね合いになります。諸外国では比較的多いとされています。ちなみにおたふくワクチンは1000人に1人の難聴を重視しています。
mRNAワクチン自体がこどもに危険かどうかはまだ分かりません。原理的には安全でありますが心筋炎の発生は気になりますし、副反応の頻度が高そうですが量は大人の1/3になります。
接種するかどうかの重点項目は、
1.
新型コロナでの実際の後遺症確率
2.
こどもがワクチンを接種しなくても自然に収束する確率
3.
こどもの重症化率
4.
未だ新型インフルエンザ等感染症であるという社会情勢
5.
副反応の程度
6.
大人を含めての重症化率
の順で個人的に重みづけしました。後遺症のデータを検討していきたいと思います。
☆新型コロナワクチン5〜11歳接種についてのアンケート結果☆
約24時間で82件の結果を頂きましたので集計を示します。
今回も貴重なご意見有難うございました。