☆迅速検体検査等の更なる自粛について☆

 

 新型コロナウイルスに関して皆様、もんもんとした状態と思います。医療者よりも情報が少なく限定的である中不安も高まっており、さらに先の見えない閉塞感も強いと思います。そんな中でどう診療所としてリーダーシップをとっていくか、日々考えております。

 当院も不安がないわけではありません。従業員を含め院内感染者を発生させないために種々の情報を検討しながら日々診療にあたっております。クリニックでの院内感染⇒診療の停止、はこどもの健康を守る責任から現状は絶対に避けたいことです。

疑い患者さんを適切に見極めることは必要ですが、新型コロナとしても軽症者の多いこどもに関しては困難を極めます。こどもたちの健康を守る、ことと、コロナから身を守る、ことは完璧に両立することができません。現状を敏感に感じながら状況判断をしている、としか言えません。見えないものに対する正解はないと思います。間違ったら軌道修正していく、その方針さえあれば最悪の状況にはならないと思っております。

 厚生労働省の通知で、

 鼻腔や咽頭から検体を採取する際にはサージカルマスク、目の防護具、ガウン、手袋を装着する。

とされました。

 これを受けて、日本医師会では厚生労働省と相談した上、

 インフルエンザ、RS、溶連菌を疑った場合などでは迅速診断を行わずに臨床診断で治療薬を検討すべき

としました。

 さらに、危険なエアロゾル発生リスクのある医療行為には、咳などを誘発する吸入が含まれます。ということは、採血、鼻吸引も含まれます。

 以上を考慮して今後しばらくは以下の方針と致します。

 

◎各種迅速検体検査、血液検査、鼻吸引、吸入は基本的に行わない。

 

こととします。ただ、現状新型コロナが蔓延しているとは考えておらず、状況判断で行う場合もあります。

 何卒宜しくお願い致します。

 

R2/3/12 ケン☆こどもクリニック 院長

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