けいれんをおこす、といっても見たことのない人にとっては何のことかわかりません。

 けいれんって?手足の痙攣、ひくひく、つってしまった、というようなものを想像するでしょうか?

 けいれんにもいろいろあって、筋けいれんなどの局所的なものももちろんあります。でも、こどもさんが起こすのはたいていが全身けいれんです!

 全身けいれんの1例を示します。
 熱でぐったりしているときに突然目が白目をむいて、泡を吹いて、顔が真っ青になって、手足が突っ張って硬くなって、そして手足ががくがくし始めた。5分も続かなかったと思うけれど、びっくりして長く感じた。。。終わった後はぼーっとしていたけれど、数分で泣き出した。

 こんな感じのけいれんは、比較的安心なもの。それは、意識の回復が早かったからです。

 けいれんを起こしたら、救急車で病院まで行ったほうが安心です。でも、上の例のように意識の回復が良ければ落ち着いてから病院に電話してもよいですよ。

 こどもさんがけいれんをおこしたときどうするか。言うはたやすいですが難しいのですが、
 けいれんは10分以内におさまることが多いので、落ち着くこと。
 目や手、顔色などをしっかり観察し、時計を見てけいれんの長さをはかっておく。
 こどもさんの体を楽にし、口の中にものがあったら取り除く。舌は噛まないことが多いのでそれ以外は指を突っ込んだりしない。かえって窒息してしまう場合があるのです。
 そして、お医者さんに相談する。

 まずは落ち着くこと。落ち着けなければ救急車。
 けいれんを起こして救急車を呼ぶのをためらってはいけません。救急隊の方もお医者さんも看護婦さんも心配してかけつけますよ。
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けいれんをおこした!