便秘って大人の病気と思うかもしれませんが、案外こどもさんにも多いです。便秘が悩みで病院にくる方もときどきいらっしゃいます。

 まずは、便秘とは?
 便秘の定義ははっきりしていません。おそらく、便が何日も出ない、ことと思っているのではないかと思います。
 診断として定義づけることは難しいですが、便が出なくて苦しい、とか、便は出るけれど硬くておしりが切れてしまう、とか、便が出なくてミルクの飲みや食欲が落ちた、とか、本人が困る、となった時点で臨床的に診断をつけています。

 便秘にはどうしたほうがよいか?

 いろいろな対処法があるとは思いますが、基本な点をいくつか。
1.繊維質の多いものを多く食べる
2.水分をよく取る
3.運動をしっかりとする
4.排便習慣(朝トイレにいく)、食事習慣(間食は控え、朝昼晩三食をしっかりととる)も含めた日常生活のリズムをしっかりとつくる

 それでも便がかたくて大変、というおこさんもいらっしゃいます。たいていはおなかに便がたくさんあるのでまず浣腸でおなかをすっきりさせ、その後にお薬を試して合うものをしばらく内服してゆく、ということで改善が見られます。長期的におくすりがやめられていくことが多いので、根気よく治療することが大事です。

 赤ちゃんの便秘について。1週間程度便がでないおこさんもいらっしゃいますが、便が硬くなくてきちんとでるのなら問題ないことが多いです。そのうちにおなかの力がついてしっかり出るようになります。頻度よりも固さ、でにくさ、赤ちゃんのつらさで見てあげるのがよいですよ。
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こどもの便秘のこと