アトピー性皮膚炎は、皮膚のかゆみの病気です。

 広くは乾燥肌から、赤くなったり、じゅくじゅくしたり、がさがさしたり、そういった皮膚の炎症が半年以上続いた場合(赤ちゃんだと3か月以上)、アトピー性皮膚炎といわれます。

 問題は?

 かゆみと見た目です。とにかく、かゆいんです。時には夜も眠れないくらいに。それと、年ごろの女の子には耐えられないくらい、見た目がつらそうになってしまうこともあります。

 アトピー性皮膚炎は、アレルギーの病気でもあり、皮膚の病気でもあります。
 基本的には、皮膚のバリア機構ががたがたになっています。かゆくてかくとさらにボロボロになる。悪循環が発生します。
 この状態を良くするにはまずスキンケア。皮膚にうるおいを与えることが必要です。保湿剤や軟膏がそれにあたります。
 でも保湿しただけでは、赤い炎症はあまりなおりません。いやかもしれなけれど、ステロイドの軟膏を塗ること、これが必要になってきます。皮膚科学会という日本の一番中心のところがおすすめしているやり方です。
 必要な軟膏を必要なだけ塗る、そのやり方はお医者さんと相談です。

 アレルギーという点ではダニが最大の敵。それから、いろいろ皮膚に触れるもの、ありますよね。着ていてかゆいものや、使ってかゆくなる石鹸、入浴剤などはやめましょう。中には食べ物でアトピーがひどくなることもありますのでご注意を。

 いろんな治療法が世の中にはあります。でも、合う合わないがあるので、あまり深追いはしないようにしましょうね。お薬を使わない合う治療法に出会えれば最高ですので、なかなかうまくいかないときは探してみるのもいいかもしれません。

 アトピー性皮膚炎とは、うまくつきあっていくことが必要です。根気よく何かを続けること(アトピーの場合は軟膏をぬることですが)、なかなか難しい。これができるなんて、何て頑張り屋さんなんでしょう、ひそかに自慢していいと思いますよ。

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アトピー性皮膚炎