11月4日
最近の流行のおさらい
1.
RS、ヒトメタニューモによる高熱、せきのかぜは減っています。季節がらせきが長引くことが多い印象です。
2.
胃腸炎は少し出ています。
3.
高熱のなつかぜタイプが少し出ています。
4.
疲れ、気候変化についていけない、等でじんましん、腹痛等体に不調をきたすケースがあります。
5.
喘息が出やすい時期です。
6.
空気の乾燥で肌荒れが増えています。
7.
新型コロナ感染症は局所的に出ていますが、流行していません。
新型コロナは局所的な流行のみです。小学生以上は基本的に検査しておりますが、園児以下は周囲に感染者がいれば検査する程度です。
新型コロナの症状は2日程度の発熱、その後咳が少し出る程度が標準的です。小学生は初日2日目はだるそうにします。園児は結構元気です。夏かぜ程度の症状と考えてよいです。
小児の6ヶ月〜5歳未満の新型コロナワクチンに関して、日本小児科学会は『推奨する』
とする考え方を示しました。理由は、
・新型コロナ小児例が増えたため重症、死亡例が増加している。
・オミクロン株以降、けいれん、クループ、脳症、心筋炎など報告されている。
・発症予防効果、重症化予防効果はある程度認められる。
・副反応はまれな心筋炎に気を付けるのみで重篤なものは稀である。
個人的にも『推奨』あるいは『お勧め』できます。新型コロナはインフルエンザやRSウイルスほどではないとしても重症になることのある『かぜ』であるため、重症化を予防できる安全性の高いワクチンがあるのですから接種することをお勧めできます。
新しいタイプのワクチンであるため安全性に不安があるかもしれませんが、特に小児に関しては安全性は今のところ高いと考えてよいと思います。
現在は感染対策、適宜コロナ検査をしながらの診療です。新型コロナの検査は抗原検査で行っています。