6月18日
最近の流行のおさらい
軽い感染症が多いです。受診数は減っていますが傾向はあまり変わりません。
1.
はなかぜが長引きます。
2.
発熱、せきかぜであるRSウイルスは少し減ってきています。
3.
発熱の続く推定アデノウイルスかぜは少なめです。
4.
嘔吐を伴う胃腸炎が少し出ています。
5.
虫刺されが多いです。乳幼児は赤く腫れあがる傾向があります。
6.
とびひが少し出ています。
7.
じんましんが多いです。
8.
便秘が多いです。
9.
疲れで体調を崩す小学生が多いです。
10. 花粉症、アレルギーが引き続き出ています。雑草花粉と思われます。
新型コロナは島田市では落ち着いています。現在は変異株によるこどもクラスターに注意しながらの診療です。
ファイザー製新型コロナワクチンが12歳以上になり、中学生接種が近づいてきました。12歳未満も治験中ですのでいずれ適応になるでしょう。予防接種はすればメリットがあるのは分かりますが、接種するデメリットもあるので接種の可否は難しいです。接種すればワクチン済のため活動はしやすくなりますが、発熱やだるさなどの副反応は出る可能性は高いです。接種しなければ新型コロナにかかる可能性が増えますが、新型コロナ自体軽い可能性もあります。接種しなかったという差別は出そうですね。ワクチンで若年者に心筋炎のリスクがあるようでもあり、全体を見据えた判断が必要です。日本小児科学会の声明ではよく考えて個別接種で行うことが望ましい、となっております。
最終的には多数が行うことになると思いますが、接種することに本人の疑念なく受けることが一番重要と考えます。