H23年4月1日 新年度のお知らせ

 新年度です。余り晴れやかな気分がしないのは、3月があまりにも日本中がばたばたしたためでしょう。今月はさらに地に足をつけて、そして足元を再度見直して、確実な医療を提供していこうと思います。以下お知らせです。

 ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンはワクチンの安全性を専門家会議にて検討した結果、安全性上の懸念はない、とされました。その理由を要約すると、
 ・接種と一連の死亡の間に、現時点では直接的な明確な因果関係は認められない
 ・接種後の死亡事故で、接種との因果関係がわからないものは、海外でもある程度報告されている。
 ・これまでの国内外の調査では、ヒブ、肺炎球菌ワクチンあるいは三種混合などの複数のワクチンを同時に 接種しても重い副反応の増加は報告されていない。
とのことでした。その結果をうけて4月1日より再開となりました。当院では同時接種の安全性についてもう少し様子を見たいので当面は単独接種とすることに致しました。

 肺炎球菌ワクチンについては4月1日から開始で問題ありませんが、ヒブワクチンは異物混入で回収された経緯があり、その問題は解決しましたが供給が間に合わない事態に陥っております。ですので4月1日から再開は現実的には難しくなっています。4月8日頃から少しずつ再開、というところが本当のところのようです。

 当院では3月7日以降、予約をしてあっても接種できない児がたくさんおります。混乱のないように、順次連絡をいれ、接種してゆく予定です。おうちの事情もあるかと思いますが、連絡を待っていただけますようお願いいたします。予約者に関しては、確実に連絡しますからね。

 H23年4月1日よりヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの助成が始まります。下の3つの自治体にその時に居住している方は当院にて接種可能です。対象年齢は接種時に2ヶ月〜5歳未満(5歳のお誕生日の前日まで)です。他の市町村の方はまず居住地区の保健センターにご相談ください。持参物をそれぞれ示します。

島田市

 予診票 23年4月1日以降対象者に保健センターより1枚送られてくるもの。間に合わない場合はクリニックにあります。

 こども受給者証 保険証 診察券 念のため。

 母子手帳

 お金(自己負担 ヒブは2000円 肺炎球菌は2500円)

藤枝市

 予診票 藤枝市が作成したもの。(クリニックにもあり)

 こども受給者証 保険証 診察券 念のため。

 母子手帳

 お金(自己負担 ヒブは34円 肺炎球菌は0円)

川根本町

 川根本町役場で発行した接種券、予診票
 こども受給者証 保険証 診察券 念のため。

 母子手帳

 お金(自己負担 ヒブ、肺炎球菌とも0円)

 

 H23年4月からBCG接種個別化となります。当院は島田市の方のみの受付です。4月1日から4月19日分10名の予約開始です。当日に3ヶ月〜5ヶ月の児が対象です。

 

 

 

最近の流行のおさらい

1.      熱が続く、せき、ぜいぜいなどのかぜ、喘息発作がはすこし増えている印象です。

2.      溶連菌感染症は増加してきました。

3.      普通のかぜや熱が1日だけでるはなかぜは少し減ってきました。

4.      嘔吐、下痢を主体とする嘔吐下痢症も少し減っている感じです。ロタウイルスが中心のようです。対処法は原因ウイルスによって変わりはありません。

5.      インフルエンザは少数です。B型が主体です。

6.      伝染性紅斑(りんご病)はときどきみられます。顔や手足が赤くなって診断されますが、そのときは感染しません。

7.      水痘はだいぶ減りました。おたふくかぜはほとんどいません。アデノウイルスも減っています。手足口病患者さんが少数ながらいます。

8.      皮膚のかさかさ、湿疹は少し多めです。汗であせもになるケースもちらほらみます。

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