もうすぐ3月、年度末になります。4月から年度が切り替わり、予防接種に関してはまた色々な変化がみられます。BCG個別化、ヒブ、肺炎球菌、子宮頸がんワクチンの助成開始、日本脳炎接種期間の変更(予定、5月以降?)、MRワクチンの小変更など。ヒブ、肺炎球菌の接種者の大幅な増加を予想して日本小児科学会は『ワクチンの同時接種』は必要な医療行為、とみなしました。基本的にほとんどのワクチンは同時接種可能で効果や安全性は変わらない、という内容です。0歳児の受ける予防接種は数が多く、同時でないと医療機関、家族に負担がかかることが理由と思います。当クリニックも三種混合、ヒブワクチン、肺炎球菌につきましては希望者は基本的に同時接種といたします。BCGと他のワクチンも同時接種可能なのですが、現状は個別化開始当初ですので同時接種は行いません。宜しくお願いします。また、いわゆる同日接種(同じ日に別々の医療機関で予防接種を受けること)については発表はありません。これは副反応が起こった場合の責任問題がらみが理由とは思います。
最近の流行のおさらい
1. インフルエンザが患者さんは少しずつ減少していますが、A型(季節性?)、B型の小流行により局所的に患者さんがいる感じです。この分だと3種類全部かかってしまう患者さんも出現しそうです。
2. 花粉症症状を示す患者さんは今週からとても増えました。花粉情報サイト、はなこさん、情報でも同様、花粉飛散が今週から多くなっています。
3. 普通のかぜや熱が1日だけでるはなかぜは多いです。
4. 嘔吐、下痢を主体とする嘔吐下痢症はまだまだいます。
5. 熱、せき、ぜいぜいなどのかぜは少し減ってきました。マイコプラズマ様のも減ってきた印象です。
6. 伝染性紅斑(りんご病)は少なくなりました。
7. 水痘は少し落ち着きました。溶連菌感染症、おたふくかぜは少ないですが、扁桃炎や結膜炎を軽く起こす患者さん(おそらくアデノウイルス)は少し増えている印象です。
8. 皮膚のかさかさ、湿疹はちょっと減ってきた感じです。
2月26日 収穫