1月15日 開始

 新聞報道などでもありますが、インフルエンザの流行がはじまった感があります。『どこではやっている』とか『兄弟がインフルエンザで熱が出た』など、インフルエンザ疑いで隔離のできる状態にまでなってきました。昨年同様、車隔離体制をはじめ、院内感染防止に努めています。

 今期はインフルエンザの治療薬として新しいものが出ています。吸入薬で1回はじめに使用するとそれで治療完了、というお薬です。当クリニックは年少児が多く吸入薬リレンザ(1日2回を5日間)もあまり処方しないのでお世話になる機会は少ないと思いますが、1回ですむのは簡単でよいと思います。その分慎重に行わないといけませんが。1回で治療が終了ということは、耐性(薬が効きにくくなる)になりづらいということでもあります。色々くすりも進化しているので便利になってきてはいますが一番大事なのは間違いなく予防です。予防接種を含め日常生活管理をしっかりと行いましょうね。

 今年も昨年に引き続き予防接種に変化のある年。増える需要をどう円滑に導いていくか、思案のしどころです。

 

 

最近の流行のおさらい

1.      インフルエンザが増えてきました。今週中で20名程度の診断ですが、連休に救急で診断された例も多いです。家族兄弟などを通して広まると思います。型はA型です。

2.      熱、せき、ぜいぜいなどのかぜはまだありますが、少し減ってきている印象です。

3.      嘔吐、下痢を主体とする嘔吐下痢症は小流行です。ロタウイルスが検出されるようになってきました。

4.      扁桃炎や結膜炎を軽く起こす患者さんは減っています。アデノウイルスと考えられます。

5.      水痘、溶連菌感染症とも少なくなっている印象です。

6. 皮膚のかさかさ、湿疹が増えてきています。

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