ワールドカップが始まり日本が活気付いていますね。サッカーどころ静岡ではなおさらのことでしょう。ときどきワールドカップ関連グッズを身につけたお子さんが受診するとほっと一笑みでます。まだ言葉の理解できないこどもさんたちですが、きっと雰囲気は感じ取っていることでしょう。

 こども手当ての残り13000円分を現物給付する目が出てきました。ヒブワクチンも10月から数の制限がなくなり、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンとも定期接種になっていく公算が強くなったと思います。こどもの福祉という面では当然ともいえますが、今後ロタウイルスワクチンが認められたり、ポリオが注射のワクチンになっていったりするなど色々ワクチンでは動きもありますのでそれを仕切る行政は大変だな、と思います。ついでに水痘、ムンプス(おたふく)も定期接種にするのがよいと思います。そして今の百日咳の小流行をみると小学校高学年で行う2種混合ワクチンは是非とも3種混合にして欲しいものです。

 日本脳炎の2期が間もなく開始になるとの話を聞きました。今でも日本脳炎ワクチン予約はパンク状態ですが現場の混乱はおこらないのでしょうか?かぜのひきにくい小学校高学年〜中学生が対象となりますので集団で、という考えはないのでしょうか?結果的にどうなるかわかりませんが、新型インフルエンザワクチンと同じで現場のことを考えての行政ではなさそうな感じです。

 

最近の流行のおさらい

1.      百日咳と診断する方が続きます。長引く咳、夜間にひどい咳は可能性があります。ひどい咳がなくなったら登校(園)は可となります。この時期に多い喘息発作と似ているので紛らわしいです。

2.      熱が3〜5日、上がったり下がったりしたあとに咳が多くなるかぜが相変わらずみられます。原因はウイルスだけでなくマイコプラズマも混じっている印象です。

3.      溶連菌感染症が増加中です。

4.      扁桃炎はずいぶん減りました。プール熱、ヘルパンギーナはほとんどみられません。

5.      熱、頭痛が初期症状で熱が1〜3日続き軽い咳、鼻汁、下痢を伴う夏かぜは横ばいです。

6.      手足口病はほとんどみられません。

7.      嘔吐下痢症は少し流行しているようです。アデノウイルスが主な原因と考えます。

8.      みずぼうそうは少し減少、おたふくは再流行が続いています。

9.      イネ科の雑草が原因と思われるアレルギー性鼻炎、結膜炎は少なくなりました。

10.  あせも、とびひが多くなってきています。皮膚の弱いお子さんは涼しくしていることにつとめたいです。

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6月19日