5月29日

 サーバリックス(子宮頸がんワクチン)が小学生の女の子に集団接種されたというニュースが少し前にありました。とてもよい試みと思います。女性の政治家にとって女性を対象としたワクチンを無料化することを推し進めるのは妥当ですが、『ワクチン』というくくりでいえばプレベナー(肺炎球菌ワクチン)、ヒブワクチンの方が先に公費対象になるべきだと思います。現に小さな自治体では無料化や公的補助の試みもされているようです。こども手当て26000円の半分をお金として支給し、残りの半分を現物支給したほうがよいという声も多く、プレベナー、ヒブワクチンもその対象になるとよいと思います。諸外国で定期接種されているので近い将来には日本でも定期接種に組み込まれることは間違いないと思いますが、こども手当てをどうするか、という検討から定期接種化が加速されると嬉しいですね。以上小児科医の意見でした。

 本日は喘息研究会に参加の予定です。開業してからアカデミックな場に足を運ぶことが少なくなったため貴重です。今喘息の専門的治療を自信を持ってできるのはこの研究会に発足当初から参加させていただいているからです。研究会の諸先輩方の研究治療を参考にして喘息治療をよりよいものにできたら、と思っております。

 

最近の流行のおさらい

1.      咳がひどくなるかぜが流行しています。熱が3〜5日、上がったり下がったりすることが多いです。

2.      熱だけのかぜも増えてきました。

3.      扁桃炎は横ばい、プール熱、ヘルパンギーナは減少の印象です。

4.      手足口病が依然として流行中ですが少し減っています。口内炎のみの場合もあります。

5.      嘔吐下痢症は横ばいの印象です。ロタウイルス、アデノウイルスが主な原因と考えます。

6.      せき、鼻水などの上気道症状に加えて下痢をする、いわゆるかぜが少しみられます。熱だけのかぜも多くなってきました。

7.      みずぼうそう、おたふくが依然としてみられます。

8.      体や顔などに発疹がでるウイルス性発疹もすこしみられます。

9.      突発性発疹が多いです。

10.  感染症ではありませんが、おそらくイネ科の雑草が原因と思われるアレルギー性鼻炎、結膜炎が増加しています。

11.  同じく感染症ではありませんがじんましんが多いです。季節の変わり目であること、新学期が1ヶ月過ぎ疲れが出る時期であることなどによる体へのストレスが原因のひとつです。

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