4月24日

 4月になって学校や保育園などに提出する食物アレルギーの管理表を書くことが多かったのですがひと段落した感じです。甲殻類やそばなどは除去に苦労しないので食べることができなくてもよいと思う方が多いと思います。しかし牛乳、卵といった主要抗原はそういうわけに行きません。赤ちゃんの時期にアレルギー検査をして除去をし、そのまま除去している、という患者さんがいる一方、除去といわれてもなんとなく少しずつ食べてきている患者さんもあり。しかし、「そのまま除去している」といっても実はすこし材料に入っているものを食べていたりして完全除去ではなく、知らず知らずのうちに「どの程度なら食べられる」を患者さん自身で学んできているようです。血液検査を再度行うと結果は大体患者さんの今の状況と同じ(検査値が高いと除去を厳格、かるいと除去はゆるい)です。アレルギーに関しては検査<経験なのでしょう。

食物アレルギーなどの検査は、

1歳頃に食物主要抗原でおおまかな状態をみる

1歳で除去が必要な場合は2歳に同様検査

3歳頃に細かい食物抗原をチェック

6歳頃にハウスダストや花粉等抗原と食物の最終チェック

くらいが妥当な流れかな、と思っています。

いつまで寒いのかわかりませんが頑張っていきましょう。

 

最近の流行のおさらい

1.       手足口病、扁桃炎などが相変わらずみられます。前回に引き続き、手足口病といっても手足に少ないタイプのようです。

2.       嘔吐下痢症もまだ少し見られます。ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスが混じっています。症状が長引くのはロタウイルスの傾向でしょうか?

3.       熱がある場合とない場合があるのですが、ぜいぜいするかぜがだいぶ流行しています。おそらく「ヒトメタニューモウィルス」が主体と思います。これは冬場に流行した「RSウイルス」の仲間です。

4.       みずぼうそうがまた増加傾向です。

5.  天候の不安定で喘息がでる患者さんがときどきみられます。「ヒトメタニューモウィルス」の影響もあると思います。

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