さて、医療の世界では2年ごとに診療報酬改定、があります。病院勤務の時はもちろんこんなことは気にしませんでした。しかし、開業するとそう入ってもいられず、色々お勉強したり、頭を切り替えたりしないといけないことがあります。そのための講習が、3月25日にあるため臨時休診となります。申し訳ありません。
今回の改訂で問題になっていることがあります。「地域医療貢献加算」というものです。これは、「24時間電話対応をする」という条件で患者さんひとりひとりから再診時に30円加算請求できるというものです。当然のごとく多くの医師は困っています。こういった加算を設定することで「24時間対応しなければならない」という義務が発生してしまうからです。医師自身の厚意で対応していた→義務、になってしまうからです。気持ちで何かをする分には達成感や満足感がありますが、義務になってしまうと拘束感になってしまうと思います。ただ、加算をするかどうかは自由です。
患者さんからみれば「24時間対応してもらえる」というのは大きなメリットですが、医師の側からすれば「24時間働けますか?」状態になり、続けていけばたいていは疲労してしまい逆に医療の質が落ちてしまうと思います。
当院の方針です。「地域医療貢献度加算」を設定はいたしません。その方が質のよい医療を持続して提供できると考えるからです。自分がつぶれてしまうと提供できる医療がゼロになってしまうので、それはなんとしても避けなければなりません。地域医療を支える、というのは長く質のよい医療を提供し続けること、と思っております。
最近の流行のおさらい。
1. RSウイルスは少し減ってきた印象です。
2. 鼻水、鼻づまりを主体とする鼻かぜが小さなお子さんによくみられるようになりました。
3. 嘔吐下痢症は少なめで推移しています。
4. 溶連菌が再び増え始めています。
5. アデノウイルス、マイコプラズマはほとんどみられません。
6. 水痘は多く、おたふくが少しみられます。
7. 新型インフルエンザは今週もなし。B型がでた、という話もたま〜に聞きますが、実感はありません。感染研の報告も神奈川県で少数のみです。
3月13日