1月21日

 日本での新型インフルエンザの流行は徐々に収束していっていることは間違いありません。静岡県は最終流行地域でまたたくさんの患者さんがおりますが、印象としては「局所的爆発」がところどころで起こっているのみで、昨年内にはやらなかった学校や施設などで流行がみられる感じです。つまり、この局所的爆発が終われば本格的収束になっていくのではないでしょうか?
 その理由のひとつが、他の疾患が以前にもましてはやりはじめている、ということです。以下に示します。

1.嘔吐下痢症 ノロウイルスなどが中心と思われますが、かなりの流行になっています。発熱は1−2日、嘔吐からはじまり嘔吐は半日でおわり、下痢になっていくケースが多いです。嘔吐しているときは、歩いたり話すことができたりする限りは水分摂取は6時間は待ってからがよいです。
2.RSウイルスに代表される、ぜいぜいするかぜ、増えてきました。
3.高熱が何日も続くかぜ、アデノウイルスなど、これも増えてきている印象です。
4.新型インフルエンザは上記のように減ってきている印象はあります。しかし、国のデータはまだ流行中です。季節性はみられません。
5.みずぼうそう、おたふくはまだ少しはやっています。
6.感染症ではありませんが、皮膚の乾燥が目立ちます。保湿剤(市販でもかまわない)を入浴後に塗ることが大事です。
7.これも感染症でありませんが、花粉症が出始めてきています。はやければ1歳頃からでてきます(花粉のアレルギーになるためには1シーズン花粉にさらされる必要がある、つまり0歳ではならないというのが小児アレルギーでの定説です)。これはアレルゲン回避につきます。ひどい場合は治療が必要です。今年は花粉が少ないとのこと、しかし、それは程度問題で軽くは症状が出る、ということと思います。

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