☆新型コロナワクチン12歳以上接種に関する考え☆

接種に関し、日本小児科学会より声明が出ています。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

また接種に関し、日本小児科医会も声明を出しています。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/Recommendation.21-06-16.pdf

これらを踏まえ、個人的な見解を書きます。誘導されないようお願いします。

 

(メリット)

予防効果は十分にある。95%程度の効果はインフルエンザワクチンより高い。感染率は下げ、重症化率も下げる。

ただし40%程度が無症状で重症化率は低く国内死亡ゼロの小児においては個別免疫に関するプラスは少ないと思う。川崎病様になるケースもあり、確率はわからないが重要。中等度以上の基礎疾患がある場合は必要だろう。

集団免疫のためには有用。ただし、周囲の大人が接種すれば児は守られる側面もある。

接種すると家族、高齢者にうつす可能性は減る。

学校でのクラスターは減る。学校の多数が接種すれば学校行事などは行いやすい。

 

(デメリット)

未知の副反応、将来への不安。おそらく問題ないと考える。(検証のしようがない)

通常副反応:発熱、倦怠感等は多くでるし本人も躊躇するだろう。新型コロナに罹っても症状があまりでない可能性も高いのに副反応のつらさを受け入れることができるかは本人の問題である。
 心筋炎は新型コロナにかかった場合の心筋炎とワクチンによる心筋炎の比率が数百倍以上であるためワクチン接種を躊躇する理由にはならないと判断している。ワクチン心筋炎はほとんどが軽症。接種後数日の胸痛、動悸、呼吸苦などが症状。

思春期の中学生は年齢的に接種することでつらくなってしまうことがある。(子宮頸がんワクチン同様)接種の是非が難しい現状、何となくあるいは流されて接種する、あるいはされることは危険。

 

(社会的側面)

指定感染症である限り(R4年1月まで)は感染すれば隔離をされ、差別されてしまう可能性がある。

接種しないと、接種する数が多ければ差別を受ける可能性あり。逆に接種数がかなり少ないと、接種したことが差別につながる恐れもあり。

中学生なのに接種していない、と周囲の大人に言われる可能性もある。接種していないのに普通にしている、と言われる可能性もある。

 

◎個人的な結論

24歳以下の対象者に対しても、比較的積極的にお勧めできる段階と考えている。

25歳以上はどんどん行ってこどもたちのために集団免疫を作っていくこと、さらにこどもたちのためにしているという意識の形成が望ましい。

24歳以下、特に小中学生に関しては、学校でのホームルーム、集会などできちんと各自の意見を出し討論を行い、個人個人である程度接種する、しない、保留、を明確にしておく必要がある。

 若年者が接種しないことで小中学校等でクラスターが起こりやすくはなるが、重症化が問題であるため大人の集団免疫ができていればよいか、と思う。

個々が接種する、しないに関わらず、ある程度の成人の集団免疫が確保できた時点で国を筆頭とした行政、こどもに関わる大人が一定の見解(マスクの有無、行事、飲食の仕方など)を共有する必要がある。ゼロリスクを達成することは現実的に不可能なため、社会情勢を含め科学的論理的に妥当な分岐点を設定する必要がある。

決してこどもの心に負担をかけてはならないが、12歳以上であるため自己決定をしていくことを促すことはして行きたい。

(まとめ)

社会(大人)のためにこどもがメリットとデメリットが同等な接種をするのかどうかという問いを突き付けられている感じがします。本来予防接種はメリット>>デメリットであるべきです。

小児科医としてはとても迷うところですが、おおまかにはお勧めしたい。12歳以上であるので自己判断、自己決定を尊重します。

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