☆新型コロナウイルス感染症に関してのアンケート結果☆

アンケート今回も有難うございました。6/15、12時までに135件の回答をいただきました。大変有意義でした。いつも有難うございます。

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以下コメントです。

1.
『新しい生活様式』に変化して行くことはどう思いますか?

 

新しい生活様式に変化して行くことを妥当と考えている方は合わせて8割以上でした。その他のご意見もだいたい新しい生活様式を基準に考えているようです。以前の生活に戻りたい、は6.5%でした。そうなれるとよいのですが。

 

2. 新型コロナ感染症についてどう思いますか?

 

現在の治療がない、ワクチンがない状況、を基準としています。どの選択肢も見方によっては妥当性のあるように作りましたので偏りの少ない結果になりました。今回の日本の対応を評価する項目が45%程度と首位だったのはそこまでひどくない日本の現状を裏付けているかと思います。

 

3. 普段のかぜ等での小児科受診について、どう思いますか?(お子さんの年齢で違うとは思いますが)

 

新型コロナ第12波を経た後でも、すぐに受診したい(青++橙色)気持ちが3/4あることは重要です。0歳児の赤ちゃんですと、小さいからという面と、親の経験面から早期受診する必要はあると思います。1歳以上では疾患リスクからみて少し様子を見ることができる年齢と考えがちですが、お子さんを目の前にするとそうはなれないことがよくわかりました。ここはこちらが一考すべきと思いました。

少数意見で園や会社が厳しくなって受診の流れになっている、とありました。管理者の気持ちは分かりますがそれでよいのだろうか、というところはあります。一般社会にとって感染症はゼロリスクではあり得ず、逆にこどもは感染症に軽く罹ることによって免疫を作っている面もあります。Withコロナ、とまではなりませんが、Withはなかぜ、With下痢、という意識は少なくとも小児科医の中ではあります。

 

4.現状当院は午後は基本的に感染症でない外来にしています。午後や夕方に発熱等体調不良になった場合どうしますか?

 

3/4が午後に受診せずに対応する、という結果でした。2割程度が何らかの受診が必要となっています。現状でもよい、とのご意見が多いですが、午前中に集中して人数オーバーで罹れなくなることや、午後の急変など先の問題点は見えています。ここはその都度対応していくしかないと考えています。

このまま基本的には午後の外来は感染症の外来でない状態を保ち、質問3で見えた受診したい、という気持ちに応えながら自宅療養できる形に近づけていきたいと思います。

 

5. 新型コロナ感染症や『新しい生活様式』に関し、(選びづらいですが)一番重視しているものは何ですか?

 

本来はすべてが当てはまる選択肢でしたが、あえて1つに選んで頂きました。家族の健康が第一が8割強、子育て中ですのでそうだろうな、と思いながら選択肢を作りましたが実際この数字を見ると嬉しくなります。

 

 

(まとめ)

新型コロナウイルス感染症をきっかけに良かれ悪しかれ様々な面で新しい生活様式ははじまっています。感染症にきちんと対処する(共存する)という目線は今まで以上に強調されますが、あくまでも共存ですので過多にも過少にもなってはいけません。こどもたちがきちんとした基準を身に着け将来に役立て引き継いでいけるような妥当性のあるマナーを作り上げていくことが必要です。

世間では今まで不要不急の受診が多すぎたのでそれが減るからよい、という見方もあります。ただ今回のアンケートで、大人から見れば不要不急であっても、親から見れば大事なお子さんのことであり不要不急ではない、ことが確認できました。しかし感染対策面からみれば、すぐに受診はしないでもよい形態の模索、が重要と思っております。ホームケアの仕方を色々作ってきましたが、ご家族の気持ちに応えられている面は少ないのでしょう。かかりつけとしてできるのは相談する体制を作ることと、相談して受け入れられるだけの信頼関係を作ることだ、と改めて実感いたしました。

面倒なアンケートにご回答いただき有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。