首都圏等で感染者増加に伴い、診療体制の強化を行っております。もうはじまっておりますが、整理して示します。

 

@  予約段階での質問事項開始

Web予約をする時点で4つの質問を立てております。

A 2週間以内に静岡県外に出ましたか?

B 家族(大人)が先に体調が悪くなっていることはありますか?

C 12時間以内に37.5以上の発熱はありますか?

D せきはありますか?

A項目は静岡県はまだ市中感染ではない、という観点からです。

B項目は小児発生例はまず周囲の大人(家族)からはじまるという観点からです。

CD項目は新型コロナの主な症状からです。ただ、小児は消化器症状(下痢、腹痛)も見られ、また新型コロナの20%はほかのウイルス感染症を合併するとの話もありますので一筋縄ではいきません。

ABとも該当する場合は新型コロナリスクあり(高いわけではありません)として自家用車内診察対応にします。受付、診察、会計ともきちんとした防御態勢での往診になります。

 

A  『赤ちゃん等外来』の開始

火水木金AM11時〜12時は健康な赤ちゃんを中心とした『発熱、かぜ』のない外来にします。無症状の新型コロナではどうしようもありませんが、かぜ症状がない=コロナリスクはほぼゼロ、という考えからです。

赤ちゃん〜幼児の便秘、湿疹、アレルギー性疾患等で発熱、せき等かぜ症状が全くない場合に予約をお願いしております。小学生の定期受診でも構いません。

 

B  院内の本、おもちゃ等の撤去

飛沫、接触感染のリスクを減らすためです。

 

C  各種迅速検査の原則中止

エアロゾル感染(空気感染と飛沫感染の中間的なもの)を防ぐためです。ただ、こどもが大泣きすればエアロゾルは発生するともいわれております。

 

D  窓を開けて空気の流れを作る

空気の流れを作ると空中を漂うエアロゾルが乾燥し、浮遊時間が短くなるという話もあります。換気は、満員電車でのクラスター発生が報告されていないことからも重要と考えています。

 

E  ホームケアの励行

不要不急の受診を防ぐ目的です。不安による受診は必要ですので、不要、不急と天秤にかけてご判断ください。ホームケアに関しては、このホームページの『病気の経過、ホームケアスライド』をご参照ください。

 

今後も随時変更していきます。

今のところは診察してこその治療方針の検討、と思っておりますので、電話にて処方箋の発行は考えておりません。感染が蔓延してきた時点で検討していこうと思います。

 

 院内で新型コロナウイルスが発生した場合(患者、従業員等)も検討しておりますが、まずは保健所の指導に基づいた方針決定になります。こちらもいずれアップします。

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☆新型コロナウイルスを意識した診療体制R2/3/31☆