☆5-11歳新型コロナワクチン接種についてR040204☆
新型コロナワクチンは社会的接種(社会を変えていくための集団免疫)の意味合いは大きいですが、『社会のため』接種を抜きにした考察を作りました。
1. こどもの重症化率は低いが一定数はいる。また新型コロナはMIS-C(多系統炎症性症候群)、心筋炎など心臓に影響する傾向がある。心筋炎のリスクは新型コロナに感染していない場合の37倍である。MIS-Cは5-11歳に多く、ワクチンでそのリスクを1/10にすることができる(12-18歳データ)。心筋炎は0.2%程度だが、潜在的なものも含めると数%かもしれない。
→致死率の低いかぜだとしても重症者はおり、また心臓合併症を防ぐ意義は十分ある。
→防ぐ手段のワクチンがあるのなら接種してもよいと思われる。
2. 副反応の程度→ワクチン量は1/3になることもあり心筋炎のリスクは25-50万分の1と減り、安全性は比較的高いと思われる。本人の痛みは重要要素である。
3. 新型コロナでの実際の長期後遺症確率は2%程度とはされているが、検討は難しい模様。デルタ株では嗅覚障害以外はコロナに罹らなかった場合と比較して変わらないという。新型コロナがメンタルに与える影響も大きく、ワクチン接種の有無よりも公的な社会認識が変わる必要がある。
4. こどもがワクチンを接種しなくても社会全体への影響を考えなくてもよくなる、つまりかぜとして扱っていく可能性はある。
5. 社会は徐々にwith コロナになりつつあり、高齢者やハイリスク者がしっかり予防接種をしていれば社会機能は保たれていく可能性はある。それをさらに支持するためにこども自身が接種を選ぶなら、集団免疫にもなるためよいと考える。
6. 大人を含めての重症化率も低下しているが、家族の健康状態は重要。家族(大人)がワクチン接種することは重要であり、事情により接種できない場合はこどもが接種するメリットになる。
☆あくまでも現時点の院長の個人的な意見として参照してください。
青字は接種しなくてもよい、という理由。赤字は接種した方がよい、という理由。
医学的にみると接種するメリットは比較的あり、またデメリット(副反応)の懸念も少ない。
一方社会は新型コロナ=かぜ、との認識に近づいてきてはいる。
接種するかどうかの決め手は、ほぼかぜだがまれに起こるMIS-C等の合併症を防げることと、未知のワクチンへの不安のてんびんだろう。こどもたちも接種したい、との気持ちがデータ上半数以上あるため、家族で十分話し合って接種を決めることが重要と思います。
◎以上を考慮して現段階での院長の判断です。
川崎病のリスクを9割下げるワクチンがあったらしますか?という意義に変換できます。また重症化を防ぐ目的のインフルエンザワクチンと同程度の意味合いとも考えてよいと考えます。
本人、家族に基礎疾患、ハイリスクがある場合はメリットが高い。皆健康である場合はどちらでもよいが、自分を重症化から守るためにお勧めはできる。
痛み等の副反応や接種が嫌、などで接種したくない傾向の場合はハイリスク傾向がなければしない方がよい。
→7割程度の気持ちでお勧めできます。本人も含めご家族で十分検討してください。