新型コロナワクチン5〜11歳接種について考えてみました。あくまでも個人的な見解として見て頂きたいです。検討事項はワクチンアンケートの項目になります。
1. 新型コロナでの実際の後遺症確率→オミクロン株の出現で検討が難しい。デルタ株では嗅覚障害以外はコロナに罹らなかった場合と比較して変わらないという。嗅覚障害も小児の方が少ない。MIS-C(川崎病様症状)も1/1万人新型コロナ程度、と川崎病より少ない。
2. こどもがワクチンを接種しなくても自然に収束する確率→オミクロン株によっては、かぜ化と考えてもよいかもしれない。オミクロン株はこどもに感染しやすいかもしれない→普通かぜと同じ状況?
3. こどもの重症化率→致死率はアメリカで1/1万人新型コロナ程度、季節性インフルエンザ0.1%より少ない。アジア人はさらに軽症かもしれない。オミクロン株でどうかは不明。
4. 未だ新型インフルエンザ等感染症であるという社会情勢→感染対策がしっかりしているという意味ではワクチンなしでよいが、感染対策を続けるのはこどもの心理面への影響がある。また接種の有無は、同調圧力やいじめの問題もはらむ。社会を変えていく、という意味ではワクチン接種は重要だが、社会のためにこどもが!という犠牲感はとてもある。
5. 副反応の程度→ワクチン量は1/3になることもあり、気にしなくてもよい程度と思っている。本人の痛みは重要要素である。
6. 大人を含めての重症化率→家族の健康状態は重要。家族(大人)がワクチン接種することは重要であり、事情により接種できない場合はこどもが接種するメリットになる。
☆あくまでも院長の個人的な意見として参照してください。
青字は接種しなくてもよい、という理由。赤字は接種した方がよい、という理由。
医学的にみると接種するメリットはあまり感じられず、またデメリット(副反応)もあまり感じられない。
結局接種するかどうかの決め手は、12〜15歳接種と同様以上に社会的個人的な理由となる。しかし幼少ということで更に社会よりも優先性が高まる。本人の理解よりも、接種されるデメリットを強調したい。
◎以上を考慮して現段階での院長の判断です。
新型コロナワクチン5〜11歳接種はインフルエンザワクチンと同程度の意味合いと考えてよい。
本人、家族に基礎疾患、ハイリスクがある場合はメリットが高い。皆健康である場合はどちらでもよい。
痛み等の副反応や接種が嫌、などで接種したくない傾向の場合はハイリスク傾向がなければしない方がよい。
◎そして下記のフローチャートを作ってみました。