H22/2/6

 新型インフルエンザがかなり減ってきました。今週で2名の検出のみとなっております。国のデータでも、先週は静岡県中部は注意報も下回りました。つまり、1医療機関1週間に10名未満、おさまりつつある傾向にはあります。全国的にも減少傾向で、今のところ再流行の兆しはありません。静岡県は新型インフルエンザに関しては全国の中でも遅めの流行、遅めの減少となっていますので、再流行があるとしても遅めの可能性があります。国の報告に注意しながら見守っていこうと思います。

 最近の流行のおさらい。(島田市民病院発行はやりやまい通信を参考にしています)
1.ぜいぜいするかぜ RSウイルスに代表されるものです。実感的には、RSは熱が4日程度続く、RSウイルス以外だと熱が1日あるいはとびとびの数日、熱がない、という感じです。はっきりした肺炎になる患者さんは当クリニックでは今のところみられていません。
2.嘔吐下痢症 ノロウイルスが流行しているのは周知の通りです。依然流行中、という感じです。予防的には便、おうと物の扱い、手洗いが大事です。
 嘔吐下痢の症状に続いてぜいぜいするかぜもあり、原因ウイルスが知りたいです。
3.アデノウイルス また少し増加傾向の感じです。扁桃腺や結膜炎になり熱の続くかぜです。
4.溶連菌感染症 今の流行トピックスはこれです。だいぶ増加しています。熱、のどが痛い、発疹などの症状です。幼稚園以上で「のどが痛い」としっかり訴える場合は可能性が結構あります。
5.マイコプラズマ、水痘、おたふくなどは少数ですがまだあります。
6.新型インフルエンザは周囲にいない限りはまず検出されなくなりました。
7.季節性は検査でB型が時々見られるようですが、新型でBに出る場合や、検査キットの問題もあり、流行しているかどうかはわかりません。先週和歌山県の報告でB型が少数みられたのみでそれ以外の地域ではみられていません。あったとしてもごくわずか、のようです。

前に戻る