☆12歳以上の小中高校生の新型コロナワクチンに関するアンケート(2)の結果☆

104件の貴重なご回答有難うございました。(結果は下に示します)


 個別接種か集団接種か、の結果は圧倒的に個別接種でした。この傾向は以前の高齢者コロナワクチンアンケートと同様です。ただ、現実的に高齢者接種に関しては集団でも多数接種しております。

医療者側からすれば、集団接種をする、メリットは大きいです。一度に多数を接種できる、待つ場所が広い、副反応が起こった場合複数のスタッフがいるので対応しやすい、などです。またこどもたちが個々個別接種に予約するより集団で一緒に接種するという連帯感もあるのではないか、と考えています。『みんなでコロナを乗り越えよう!』というキャッチフレーズです。個人的には小児科医が中心となった集団接種会場で、仲間同士(プラス保護者)で出向く集団接種が望ましい、と考えていました。

さて、個別接種を希望する理由は、

1.    かかりつけの安心感

2.    副反応の対応がよさそう

3.    説明が聞きたい

が多かったです。子を持つ親のもっともなご意見と感じます。

結果として個別接種を重視していく必要があります。

 

ちなみに、集団接種を希望する理由は、

・接種率が上がりそう

・効率が良い

・休みやすい

等があり、集団接種は望ましくない理由は、

・密になる

・緊張感が高まる

・こども同士で遊びに行ってしまうのではないか

等ありました。

 

また、どちらにしても早く接種できる方にしたい、というご意見や、接種を希望しない、というご意見もありました。将来への不安があり接種を希望しない、ワクチンは小児には推奨していない、とのご意見ももっともで、世界でワクチン接種開始して1年も経っていない現状、誰も自信を持ってお勧めすることは、今のところできません。日本小児科学会や日本小児科医会の声明のように、現実出せる事実を出してあとは自身で決めてもらう、といった対応しかしないのは公的立場として現実的かと思います。

 

ただし、かかりつけ医としては、ある程度の是非の目安は出すべきと考えています。私の場合は、比較的積極的にお勧めできる、という立場になります。

 

どんなご意見も有難く感じます。有難うございました。

 

 島田市の12〜18歳の小中校生は5600人です。半数が接種すると仮定して、1人2回なので5600接種。これを年内20週程度で行うとすると週280接種が必要です。当院では頑張っても週4〜50接種程度、2割も行きません。ただし、小中学生に限定すると半分なので必要な週140接種の3割程度になります。これなら意味があるでしょう。

 高校生に関しては市の集団接種中心でよいと考えます。

 

 結論として、

〇当院接種は小中学生に限る(大人も予定していたがなしにする)

〇希望者、予約者の推移と島田市の接種体制をみて接種数を段階的に増やしていく

ようにしようと思っております。

 

 例年10月からインフルエンザワクチンが始まります。昨年全く流行していないので今年は感染大爆発という見込みもありますが、先行する南半球では例年の半分程度とのこと、大きな目安になることでしょう。インフルエンザワクチンも例年通り行っていく必要がありますので現場が混乱しないよう、気を付けていこうと思います。

前に戻る